「稲盛和夫の実学 ~経営と会計~」
著者:稲盛和夫 出版:日本経済新聞社
稲盛先生といえば、経済に関わる人で知らない人はいない”京セラ”、”KDDI”の創設者であり、近年では日航の再建もなしとげた敏腕経営者です。その稲盛先生が「会計が分からんで経営ができるか」という思いのもと、事業開始以来作り上げてきた会計の原則を記されています。広辞苑によれば、「実学とは応用を重んじ実際に役立つ学問」という意味だそうです。恐らく会計が経営にあまり活用されていない現状(特に中小企業で)の中、どのようにすれば会計が経営に役立つのかを示したいという思いで、この題名にされたのではないでしょうか。中小企業の経営者、会計を生業としている会計士、税理士などにとっては正にバイブル的な一冊です。
「人生を愛する人よ。時間を浪費してはならない。人生は時間でできているのだから。」
by ベンジャミン ・フランクリン
この言葉を知ったのはフランクリン・コヴィーの手帳を使うようになってからです。コヴィーの手帳の最初に記載されています。平成17年事務所を開業した際に、スケジュール管理が必要と思い当時妻が使用していたコヴィーの手帳も私も使うようになりました。コヴィーは「7つの習慣」という著書があります。手帳は単なるスケジュール管理(時間管理)の手段でなく、人生を有効にするためにの必要不可欠なツールといえるかも知れません。人生というと、我が身、肉体とどうしてもストックのイメージが付きまといますが、ベンジャミン・フランクリンのこの言葉は人生が生まれてから死ぬまでのフローであるということを痛感させられます。
※ベンジャミン・フランクリン。ボストン出身のアメリカの実業家、科学者、発明家、政治家、哲学者、警句作家。10歳で学校教育を終え、印刷及び新聞業で財をなした。人生後半は自然科学の研究と政治・社会活動と幅広い分野で活躍。活躍分野が多岐にわたるため現代のレオナルドダビンチと呼ばれた。ドル紙幣に肖像が描かれている。